「いつ、どこで倒れたり事故にあったりするかもしれないんだから、いつも身ぎれいにしておくんですよ。」と家内からよく言われます。「風呂に毎日入って、下着もきれいなものにして、それから・・・」とこと細かく具体的に言われています。「私が恥ずかしい思いをするんだから」とも。
このところ近所で、突然亡くなる方の知らせが続きました。元気だった人が病気が出て急に倒れたりしたケースです。不審死扱いで検死もあったとか。
そうなると家内の小言も、その通りだなと納得します。お化粧は身だしなみを整えることそのものです。ところが、高齢になってくると特に男性は身だしなみ(こぎれいにする)に気を使わなくなってきますね。かく言う私も「汚い、臭い」と言われても「それがどうした」という体で気に留めないことがままあります。困ったものです。
「心の身だしなみ」にも気を付けたいものです。
『慙恥(ざんち)の服は諸々の荘厳において最も第一なりとす」(遺教経)。 恥じること、恥ずかしいと思う心を身にまとうことはどんなきれいな服飾で身を飾ることより最も大切なことですよとお釈迦様はお示しです。恥じる心があれば、次はしないぞと明日への向上心が生まれてくるのです。
身と心とどちらもきれいにしたいですね。
写真:本堂の戸と上がり段、下足箱を塗装屋さんから塗り直しをしてもらいました。風雨と西日でかなり痛んでいましたので。お化粧したら見違えるようになりました。
光照寺の坐禅会も10年を越え、毎週日曜日6時からというのも定着してきました。参禅者も少しずつ増えてきていますので、これを機に参禅道場として宗門より認可していただこうと申請しました。この申請が通って晴れて曹洞宗認可参禅道場として登録されることになりました。写真にように看板札もいただきまして、本堂正面の柱に掛けました。4月20日発売の「月刊キャレル5月号」には朝活特集の中で当寺の坐禅会の様子を紹介してもらっています。目にされた方が道場の門をたたかれるやも知れません。改めて身の引き締まる思いです。
さて、このところの作務は境内の草取りです。いたる所が草で青々としてきました。草の伸びも早いのでついていくのはしんどいです。
本日の作務中に一句読みました。
「花散りて 庭のスギナの 根の深き」(良秀)
オープンガーデンのガイドブック作成のクラウドファンディングは19日が最終日。まだ目標金額に届いていません。お気持ちのある方、どうぞよろしくお願い致します。
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2024年問題があちらこちらで話題になっていますね。特に運送関係は大問題だけに大変そうです。でも私が聞いた範囲では、現場のドライバーさんの実感は、今までとそんなに大きく変わっていないとか。
先日、上法事での茶飲み話で聞いた話。「どの業種も人手不足で求人を出しても集まらない。特に若い人は全く来てくれない。」「求人票や広告に、アットホームな会社ですとかアットホームな職場ですとか書いちゃ絶対にダメなんです。」?で聞き返すと「アットホームというのはブラックな会社(職場)と捉えられるんです。特に若い人には。」「飲み会も好きではないし、仕事場で深い人間関係も持ちたくない。だからアットホーム的な雰囲気は嫌われるんです。」ということでした。昭和世代の私などにはよくわからない感覚です。
「お寺での法事の後も、アットホームは敬遠されるようになるのかしら。法要が終わったらはいサヨナラ、というようになるのでしょうかね。」と心配になる私でした。
写真:葉が出てきて、サクラ色と緑色のコントラストが素敵な河津桜。 ソメイヨシノは昨日おとといの温かさで一気に5分~8分咲きになりました。
オープンガーデンのガイドブックのクラウドファンディング、引き続き拡散いただけますか。
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春色無高下(しゅんしょくにこうげなし)。さくらの開花ももうそろそろですが、上ばかり見てないで地面も見てください。そこにも春の花が咲いていますよ。
ということで「この時期になるとご主人を思い出す」と言う奥さんの話です。
先日、月参りに伺ったら、「方丈さん、雪割草が咲いたんですよ!ほら、見て」とうれしそうに話されました。「雪割草は主人の趣味でいろいろ買い求めて大事に育てていたんです。でも私はそんな趣味はないし、育て方もわからないので、主人が亡くなった後は、その辺に置きっぱなしでした。何にも構わないのに、ほら、きれいに咲いたんですよ。」「主(あるじ)なきとて・・・で春を知らせてくれました。毎年こうなんです。雪割草を見ると主人のことを思い出すんですよ。」そう話される奥さんの顔はとても晴れやかで嬉しそうでした。
写真:本堂前の雨受け堀のミズバショウ 年々小さくなってきています。ちょっとピンチかな。
たびたびのお願い。オープンガーデンのガイドブック作成のクラウドファンディング、よろしくお願いいたします。
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