強い寒波の影響で急の積雪となり、ここ数日除雪作業に明け暮れています。
写真のように「除雪注意」のコーンも頭部が少し見えるだけです。
今朝は朝課を取りやめて6時から9時まで3時間も除雪作業(雪作務)をしました。昨日は朝2時間午後1時間、一昨日も朝と午後にそれぞれ1時間の雪作務でした。
「作務は動の坐禅」とよく言われます。確かにスノーダンプを手に「ただひたすらに排雪する」行為ですから、只管打坐ならぬ只管除雪です。今朝のように3時間も作務していると、次第に何も考えずただ雪のみを見ているという感覚に陥ります。
「只管打坐」は坐禅にその効果も目的も求めず、問題解決の手段ともせずただひたすらに坐るということですが、よく考えてみれば雪作務は目的があり作業効果も期待していますし、歩道や車道の確保という手段でもあります。さすがに只管という接頭語をつけるにははばかられます。しかし、今朝の作務後は坐禅後の感覚に似ているような気がしました。
新年あけましておめでとうございます。
年末年始の山内行事を終え、一段落しております。加齢のせいか疲れが蓄積している感がありますが・・・
さて今日は坐禅会の「坐り始め」。8人の参禅者と共に修行させていただきました。坐り終えた後の茶話会で、
〇雪が積もったせいか、いつもに増して静かな時間を過ごせました。雪は音を吸収します。
〇道元禅師の和歌「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えて冷しかりけり」をもとに『本来の面目とは』の話をちょっと。
〇ついでに良寛和尚の時世の句「形見とて 何を残さん 春は花 夏ほととぎす 秋はもみじ葉」を紹介。
〇除夜の鐘108声はどうやって数えるの? ⇒ 門松はいつまで飾るのか ⇒ 繭玉飾りは立春まで 等々へ話は広がり
などの話題に楽しいひと時が過ごせました。
坐禅会は1月2月は9時からです。朝6時は無理でも9時からならという方もおいででしょう。どうぞ遠慮なくおいでください。