光照寺の伽藍の創建は、元和3年2月(西暦1617年)のことで、今からおよそ400年前のことであります。
開山堂、地蔵堂、鐘楼堂はまだ無く、本堂と庫裏の他に僧堂(修行僧が座禅や食事などをするところ)があったのではないかと云われております。
禅宗の中の『曹洞宗』であります。御本尊様は釈迦牟尼如来で、脇侍として文殊菩薩と普賢菩薩を従えています。
光照寺の御開山様は、日本曹洞宗開祖高祖承陽大師(永平寺開山、道元禅師)から禅の法を受け継がれること第17代目に当たられます。
御開山禅師は『陽山香益大和尚』と申されます。
栄町北潟大龍山雲居寺に第三世の住職として入寺され、当時無住の雲居寺を再興されました。その遺徳により、光照寺御開山としてお迎え申し上げました。伽藍建立と同時に入寺される一般的な開山様と異なり、このような形の開山を「勧請開山」と申します。
開山禅師の遺業により、雲居寺は本寺でありますが、明治33年に同格として認められ、大法要が修業されました。
雲居寺の開山堂にも、中興の祖として禅師の尊像が安置されております。