数日前のニュースで、パナソニックが蛍光灯の製造と輸出入を2027年末をもって終了するという。水銀を使う蛍光灯を廃止してLEDにシフトすることが国際的にも環境的にも求められているのだという。
知りませんでした。環境問題だと言われればその通りなのでしょう。
我がこととして捉えてみると、これは大変なことだ、大問題だと気づきました。お寺の本堂や庫裡、地蔵堂や開山堂の建物はほとんどLED化してありません。照明は白熱灯か蛍光灯のままです。これをLEDに変えていくというのは経費的にも大変なことだと気づいたのです。
大手であるパナソニックに追従して他のメーカーもそうするでしょう。そうなると2028年からは在庫の蛍光灯を探すか、買い置きをしておくかですが、いずれはLED化しなければなりません。
他の寺院はどうしているのでしょう。本堂や庫裡がLED化されている寺院は少ないのではないでしょうか。
今から少しずつ取り換えに着手しますかな。
数か月前のことです。コロナ感染症で山内4名のうち3人が患者となりました。感染を免れたのは若和尚だけでした。
家庭内に感染者が出れば、普通はそのその人が隔離されますよね。ところが当寺では逆にコロナではない若和尚が隔離されることになりました。
患者である私たち3人は症状も軽かったので何の制限もないフツーの生活をしているのに、若和尚は一人別室に閉じ込められ、話もできずTVも見れずかわいそうな生活でした。
「数は力なり」と言いますが、健常者が隔離される、こんな理不尽なこともあるのです。
彼の隔離生活は5日間で終わりました。
お盆が終わりました。忙しさが過ぎ去ったのでかなりホッとしています。
棚経でAさん宅に伺った時のことです。盆の精霊棚にゴーヤの馬がいました。通常はキュウリの馬とナスの牛なのですが、Aさん宅では青く細いゴーヤに爪楊枝を挿して馬の代わりにしてありました。オヤッと思いました。何か意図があるのかなと考えてみました。
ゴーヤの皮はブツブツが同じ向き流れています。馬というよりはイノシシ的な感じがします。そう言えばAさん宅は、ご主人が昨年亡くなられ今夏は新盆でした。イノシシは猪突猛進と言うくらいですから馬よりも速いイメージです。「早く帰ってきて」という奥様の願いなのだと合点しました。
読経が終わり奥様にこのことを話すと、「キュウリが無かっただけのことよ」とのこと。私の深読みし過ぎと早合点でした。
でも・・・・。一刻も早く亡き方に会いたいときはゴーヤの馬の方がいいかも知れませんね。(来年の盆参法要の法話はこの話にしようかな。)