和尚のミニ法話

光照寺の和尚によるミニ法話をお届けします。

和尚様和尚様2

2023/11/23

お賽銭にまつわる話(その1)

12月10日(日)は恒例の一日接心坐禅会です。どうぞご都合の良い時間に坐りに来てください。お粥の朝食は予約制です。定員15人。現在8人が申し込まれています。お早めにお電話ください。

県の地滑り対策事業で当寺裏山の工事が進行中ですが、まだお若い作業員さん(30才前後かな)が、私とちょっと世間話をした帰り際に、六地蔵様に手を合わせてお賽銭を入れてくれました。わざわざお参りに来たわけではないでしょうから私はちょっとびっくりしました。若い方で地蔵様に手を合わせる方はよくおられますが、お賽銭まで入れる方はあまり見ません。ましてや工事の作業員さんですからなおさらのことです。そう言えば、時々配達に来る卵屋さんも帰り際に本堂に向かって手を合わせお賽銭を入れてくれます。このような方が特筆されるということは、一般的にお寺ではお賽銭を入れるものだということがあまり理解されていないというか習慣化されていないのではないか、大概の人は神社ではそうするのにお寺ではそうでもない・・・と山内で話になりました。お賽銭は強要されるものではありませんが、お参りや願い事の具体的行為ということになるのでしょうね。

写真:紅葉したドウダンツツジと忠魂碑

 

2023/10/03

「出し惜しみしちゃダメよ」

先日、永平寺布教部長をお勤めになった渡邊宣昭老師(田上町東龍寺御住職)の法話を聞かせていただく機会がありました。老師のお話の中で心に残ったことがありましたのでお伝えします。
「出し惜しみしちゃダメよ」脚本家の橋田壽賀子さんが、後輩の内館牧子さんに最初に脚本を手掛ける時に送ったアドバイスだそうです。「長く続くドラマだから、この話は後に取っておこうと考えがちなの。でも、あとのことは考えないで、どんどん投入するの。出し惜しみしないで向かえば後で窮しても必ず道は開けるものよ。」
老師のその日の法話のタイトルは「今、ここ、このこと」でした。まさしく出し惜しみしないで、今ここでこのことに全精力を傾ける。さらに言えば、今この場所で自分を精一杯生かしきる、今できる最高の務めを果たす、ということでしょうか。
私はお通夜の法話で「無常」についてよく話します。「明日をも知れぬ命だから」などと言いますが、「今、ここ、このこと」の連続をが仏道修行なのだなあと改めて感じ入りました。

写真:遅ればせながらの彼岸花。彼岸が過ぎてもう十日余。さすがの彼岸花も今年の猛暑に時の知らせがずれたようです。

2023/08/21

光照寺坐禅会 変遷と現状

毎週日曜6時に坐禅会を行っています。昨日の参禅者は8人。先週はお盆でお休みしたので、皆さん待ちかねていたかのようにおいでくださいました。少しずつですが参禅者が増えていっています。ありがたいことです。最近は多い時で10人、少ない時でも5,6人がおいでになります。毎週欠かさず来る人、時々来る人、たまに来る人、初めて来る人・・・さまざまです。檀家でない人の方が多いです。
振り返ってみると坐禅会を始めたのが10年前。最初の2,3年は誰も来なくて私一人で坐っていました。しばらくして、HPで知ったというMさんが新潟市からおいでになりました。彼は月1回のペースで数年間ずっと坐りに来られました。当寺のあじさいを見に来られる方が増えてくると、坐禅会も少しずつ知れ渡るようになって来て、一人増え、二人増えと今のようになりました。体験的に1回だけの人も多かったです。「坐禅後のお茶飲みが楽しみで」と言う方も。
光照寺の坐禅会の特徴として、私も若和尚も一緒に坐るので直堂役がいません。よって警策を入れることはしません。警策におびえる(笑)ことなく自分のペースで坐っていただけます。


写真:昨日発売の月刊キャレル9月号43ページに「坐禅会を開催している県内お寺一覧」が載っていて、光照寺も紹介されています。写真が小さいので読みにくいですが【「日時」毎週日曜6時~(厳冬期は9時~、曜日変更ありHPで確認を 「内容」坐禅40分、お茶一服 「会場」本堂 「予約」不要 「参加費」無料 「御朱印」あり 「住所」三条市矢田1419 ☎0256-45-2508 】となっています。他のお寺さんと見比べて当寺は参加者へのハードルは低いと感じます。この記事が目に留まって参禅される人が増えるといいですが。

 

2023/08/02

ボランティア作業ありがとうございました。

「草取り・花切りボランティア活動」へのご参加ありがとうございました。檀家の方、坐禅会の参禅者、HPを見てのボランティアの方々など30人のご協力をいただきました。お陰様で本堂裏の池の周りや裏山はすっかりきれいになり、お盆を迎える準備が整いました。また、あじさいの花切りも無事終わり、花芽の成長を促す時期を迎えることができました。大勢の力はすごいものですね。年々参加者が増えていてありがたいと同時に光照寺へ頂く期待の大きさを感じます。
坐禅会参禅者のⅠさんは前日の坐禅会の後、「明日は都合がつかないので、今日これから花切り作業をさせてください。道具も服装も用意してきましたから。」とおっしゃって、家内から切り方を教わり、裏山に入って作業してくださいました。
作業後Ⅰさんは「このようなボランティア活動をしているお寺は珍しいのではないですか。」と言われました。確かに檀家作業とか役員作業をお願いしているお寺は多いとは思いますが、一般のボランティアさんを募っての作業というのはあまり聞かないかもしれません。どうしてなのでしょうね。

2023/07/24

花切り お手伝い願えませんか。

あじさいの花もすっかり終り、毎日花切りと剪定をしています。剪定は「切る勇気、切らぬ勇気」と言うそうですが、まさしくその通りで家内は勇気を出してズバズバ切っています(来年咲くのか心配です)。私は「切らぬ勇気」でなく、単なる臆病でズバッとは切れません。きっと来年は背ばかり高くなり暴れた樹形になるのでしょうか。

裏山のあじさいの花切り作業にお手伝いしてくださる方はおられませんでしょうか。
7月30日(日)6時~7時 草取りボランティア活動を予定していますが、この時に花切りもお願いしたいのです。檀家さんでなくともどなたでもありがたいです。
お気持ちのある方は、花切りハサミを持参の上、直接お寺に来てください。事前予約は不要です。山での作業ですので汚れてもよい服装で。
切り方は当日お伝えします。どうぞよろしくお願いいたします。