新型コロナウイルスの感染が止まりません。どうなってしなうのか心配です。月参りのお茶飲み話はもっぱらこのことばかりです。
あるお宅で言われました。「方丈さん、あなたこそ大丈夫なんでしょうね。私は外出しないようにして家にばかりいるけど、方丈さんはいろんなお宅に行くし、多くの人と会っているのだから・・・。」
言われてみればその通り。月参りの話し相手はお年寄りが多く、彼らにしてみれば私の訪問は心配のタネですものね。
マスクの効用がいろいろ言われていますが、自分が感染を広げないようにしなくてはなりませんので、お経もマスク着用ですることにしました。(でも息苦しくて大変ですが)
写真は、庫裏玄関の標示札です。アルコール消毒液が手に入らないので、来山者に手洗いをお願いしています。
地蔵様は菩薩様です。菩薩とは人間に非常に近い存在で如来様のもとで衆生済度の修業中とされる存在であります。
私たちの身の回りにはまさしく菩薩様ではないかと思われるお方がおられます。「菩薩に出会う」と題してお話しします。(第1回目は2015年3月11日の記事参照)
3月13日付けの地元紙三条新聞の読者投書欄にいいお話が載っていました。抜粋して紹介します。
『先日ありがたいことがありました。トイレットペーパーが今使用している分でなくなるので買いに行きましたがスーパーも薬局もどこも売り切れ。困りながら店を出たところ、ある男性の車にトイレットペーパーが積んでありましたので思わず見つめてしまいました。その男性が「トイレットペーパーかね?」と話し掛けてこられたので、私は自分が一人暮らしで徒歩でしか買い物ができないなどのことを伝えると、男性は自分のトイレットペーパーの袋から6個取り出して私の手押し車のカゴに入れて「これでしばらくは大丈夫でしょう」と言ってそのまま走り去りました。こんな誰にも相手にされない老人に手を差し伸べてくださりありがとうございました。お金も受け取らずお名前もはぐらかされてしまいました。このご恩は忘れません。』(「長岡市・77歳のおばば」さん)
投書の主さん、よかったですね。まさしく菩薩に出会うとはこのことですね。私もこのような菩薩になりたいなと思います。
(私も出会っているのかもしれませんが、心の持ちようで菩薩と感じられないでやり過ごしていることがあるかもしれません。)
写真 : 地蔵様の頭巾と前掛けをつけ代えました。彼岸ですので。
先日の晴れ間に高圧洗浄機で永代供養墓の水垢アカ落としの作業をしました。本当は年末の大掃除でしたかったのですが、洗浄機の高圧ホースが破損して部品取寄せをしている間に寒くなってきて今頃になってしまったというわけです。
結構強い水圧ですので、表面の汚れはよく落ちます。頑固な汚れはちょっと手こずります。写真のように高いところは届きにくいので思ったようにはいきませんし、跳ね返りの水しぶきが顔や体にかかってびしょびしょになります。でも、仏様の浄水を浴びているのだと思えばありがたいです。
この高圧洗浄機をお墓掃除に貸し出しをします。彼岸前のお墓掃除に使ってください。ただしホースの長さが20メートルしかありませんので。水道の蛇口から20メートル程度の届く範囲にあるお墓に限られますが・・・・。お使いになりたいときは住職に声をかけてください。