和尚のミニ法話

光照寺の和尚によるミニ法話をお届けします。

和尚様和尚様2

2020/03/20

菩薩に出会う 2

地蔵様は菩薩様です。菩薩とは人間に非常に近い存在で如来様のもとで衆生済度の修業中とされる存在であります。
私たちの身の回りにはまさしく菩薩様ではないかと思われるお方がおられます。「菩薩に出会う」と題してお話しします。(第1回目は2015年3月11日の記事参照)
3月13日付けの地元紙三条新聞の読者投書欄にいいお話が載っていました。抜粋して紹介します。
『先日ありがたいことがありました。トイレットペーパーが今使用している分でなくなるので買いに行きましたがスーパーも薬局もどこも売り切れ。困りながら店を出たところ、ある男性の車にトイレットペーパーが積んでありましたので思わず見つめてしまいました。その男性が「トイレットペーパーかね?」と話し掛けてこられたので、私は自分が一人暮らしで徒歩でしか買い物ができないなどのことを伝えると、男性は自分のトイレットペーパーの袋から6個取り出して私の手押し車のカゴに入れて「これでしばらくは大丈夫でしょう」と言ってそのまま走り去りました。こんな誰にも相手にされない老人に手を差し伸べてくださりありがとうございました。お金も受け取らずお名前もはぐらかされてしまいました。このご恩は忘れません。』(「長岡市・77歳のおばば」さん)
投書の主さん、よかったですね。まさしく菩薩に出会うとはこのことですね。私もこのような菩薩になりたいなと思います。
(私も出会っているのかもしれませんが、心の持ちようで菩薩と感じられないでやり過ごしていることがあるかもしれません。)

写真 : 地蔵様の頭巾と前掛けをつけ代えました。彼岸ですので。
 

2020/03/06

永代供養墓を高圧洗浄機できれいにしました。

先日の晴れ間に高圧洗浄機で永代供養墓の水垢アカ落としの作業をしました。本当は年末の大掃除でしたかったのですが、洗浄機の高圧ホースが破損して部品取寄せをしている間に寒くなってきて今頃になってしまったというわけです。
結構強い水圧ですので、表面の汚れはよく落ちます。頑固な汚れはちょっと手こずります。写真のように高いところは届きにくいので思ったようにはいきませんし、跳ね返りの水しぶきが顔や体にかかってびしょびしょになります。でも、仏様の浄水を浴びているのだと思えばありがたいです。
この高圧洗浄機をお墓掃除に貸し出しをします。彼岸前のお墓掃除に使ってください。ただしホースの長さが20メートルしかありませんので。水道の蛇口から20メートル程度の届く範囲にあるお墓に限られますが・・・・。お使いになりたいときは住職に声をかけてください。

2020/03/05

今、郵便物届きません。

新型コロナウイルスの足跡、ひたひたとしのび寄る。
三条郵便局勤務の方の感染が確認されてさまざまな影響が出始めました。
三条局の集配業務が休止しているため、今は郵便物が届きません。いつもなら夕方に赤いバイクがバタバタと大門を上がってくるのですが・・・。当寺に郵便物の御用のある方は、しばらく待っていただくか電話やFAXでお願いします。
写真は矢田集会所にあるポスト。「3月3日から当分の間休止」の張り紙で投函口がふさがれています。
次なる影響は、済生会三条病院の外来診察停止と入院患者の面会停止です。この病院にかかっておられる方はけっこう大勢いらっしゃいます。昨日月忌にお邪魔したお宅でも、おばあさまが入院中で、病院から連絡があり、面会できないので受け渡す荷物等は受付で預かるとのことだそうです。

過度な心配は無用との報道もありますが、さてさて、お寺の行事も考えなくてはなりません。お寺から「御利益ならぬ病気の元をもらってきた」なんてことにならないようにしませんと。

2020/03/02

この時期にもう草取り

今冬は雪が全くないので、雑草も元気を出してきています。例年なら雪の下でじっと春を待っているのでしょうが、今年は特別です。
数日前から寺族さんが草取りを始めました。昨日は永代供養墓の前を重点的に取っていました。晴れて暖かかったので作務もはかどったようです。草取りの極意は”根気”のようです。
私は草取り作務はあまり好きではありません。安居中の草取り作務がきつかったのがトラウマでしょうか。
いつもきれいにしてくれている寺族さん、ありがとうございます。

2020/03/01

新型コロナウイルスの影響 当寺にも

新型コロナウイルスで世の中ちょっと大変になってきました。明日から休校だそうで、「急に言われても」(TVプレバトの梅沢富美男さんのギャグ?)ですよね。
学校関係者はもちろん親御さん方も面食らったのではないでしょうか。県内にも感染者が出て、いよいよ身近な問題になってきつつあります。
当寺にも早速影響がありました。法事が1件延期になりました。施主家のお父さんから電話があり、法事に呼ぶお客さんの中で、大勢集まるところに行くのはどういうものかと高齢の方が心配されたそうです。悩んだ結果、懸念される方がいるのであれば延期しようかということになりました。
考えてみると法事だけでなく、お寺の行事や法要も中止や延期も視野に入れておかなくてはなりません。差し当たって彼岸法要(3月20日)です。今のところ通常にと思っていますが、今後の推移次第では・・・。お寺にはお年寄りの方が多くおいでになりますから気をつけないと。(宗務所関係の行事や会合も中止連絡がどんどん入ってきています。)

写真は、あじさいの芽吹きです。「小さい春」見つけました。