和尚のミニ法話

2013/11/02

お静かに

永代供養墓の説明や納骨の様子、嵐南の偉人松尾与十郎のことなど更新しました。どうぞご覧ください。

「お静かに・・・」
もうかなり前のことですが、ある檀家さんから帰るときにそこのお母さんからこう言われました。びっくりしました。そんなにしゃべっていたかなとか、男のしゃべっちょ(口が軽いということ)はみっともないしなとか反省しました。
でもそうでなくて、「お静かに」とは「帰路けがや事故などで世間を騒がすことのないように気を付けてお帰りください」ということだったのです。後で知って赤面でした。
私の知る限り、「お静かに」と送り出してくださる方はこのお母さんだけです。きっと昔は多くの方が使っておられたのでしょうが・・・。
相手のことを慮っての言葉に「愛語」を感じます。いい言葉だなあと思います。と同時に気が引き締まる思いにもなります。
「お静かに」。毎日がそうでありますように。

(写真は、紅葉の大門から本堂を臨む)