本日、役員さんたちから建物や樹木の冬囲い外しと裏山や墓地周辺の掃除をしていただきました。
このところ春が足踏みしていましたが、光照寺では春を迎える準備が整いました。春よ、どうぞいらっしゃい。
『今生(こんじょう)の仏法修業はこの檀越(だんのつ)の信心により成就す』(瑩山禅師・「洞谷記」)※檀越とは檀信徒のこと
この言葉にあるように寺檀和合がなければ仏法は興隆しないし寺も維持発展しません。つくづく思い知らされるのは、寺は檀家さんのものであり、住職は寺を檀家さんから預かっているのだということです。作業された皆さん、本当にありがとうございました。
今日は雨予報でしたが何とか降らないうちに作業終了することができました。(終わったとたんに大粒の雨)仏天の御加護でした。
写真:本日の作業で、石庭の結界を青竹でこしらえていただきました。庭師並みのプロい仕事です。
先日、買い物をした時のレジでのことです。私の会計が終わり、次の人が店員さんから「袋はどうされますか」と聞かれて「いるっ!!」とかなり強めな大きな声で言い放たれました。この方は70代くらいの男性です。かなり高飛車で上から目線の物言いに私はびっくりして振り返って見てしまいました。店員さんはいたって丁寧な対応をしておられましたので、そんな風に言われる筋合いはないと思うのですが彼自身にイライラなどの原因があったのでしょうか。周囲の方も「そんな言い方をしなくても・・・」という感じで見ていました。
男性の場合、歳をとると気を付けなければならないことの一つに、高飛車な態度や上から目線の物言いをするようになる傾向があることです。私も山内女性陣に「なにそれ!上から目線で・・・」と言われることがあります。困ったことに自分ではそう感じていないのですから、つい口喧嘩になってしまいます。
彼にそう言われたレジの店員さんは、いやな顔一つせずにこやかに「ありがとうございました。」と彼を見送っていました。すごいですね。さすがですね。プロですね。あるいはそういうお客が多くていちいち反応していられないのかも、とも思いました。「他人のふり見て我がふり直せ」ですね。
写真:光照寺の龍(その2) さあ、どこにあるでしょう。
私の朝の生活時間は毎日ほぼ決まっています。(僧堂ほどではありませんが、決まりきった生活をしているとも言えます。)
4:30振鈴 実際に目覚まし時計の鈴は鳴りませんが、体内時計でほぼこの時間に起きます。洗面後、薪ストーブの火入れ。本堂諸堂の点燭(ローソクを点ける)、法衣への着替え。ストーブの調子を見ながらのイス坐禅15分(これが暁天坐禅の代わり)。
5:30朝課 本堂にて仏祖諷経、応供諷経、祖堂諷経(奇数日は参同契、偶数日は寶鏡三昧)。途中休憩して薪くべ。
6:00朝課再開 開山堂にて開山歴住諷経、祠堂諷経(参詣者のあるときは回向中に読み上げ)。地蔵堂にて地蔵諷経。参詣者はここまでで終了。お内仏で当家の供養諷経。
6:30作務 山内の「ごみ大臣」として、ごみ収集片付け。
7:20朝食 休憩後、檀家さんの月参りに出かける。・・・午前中が終わると一日の仕事がほぼ終わったようで、ちょっとぐったりです。
坐禅会のある日曜日は別日程です。
ざっとこんな感じです。たまに大幅に狂う時があります。それは・・・寝坊した時です。(笑)
せっかく参詣に来たのに本堂に明かりがついていなかったら、寝坊したと思って諦めてお帰りください。悪しからず。
写真:開山堂の天井絵 龍年の今年、当寺にも龍がいます。結構迫力ありますよ。
3月に入りました。坐禅会は通常の6時に戻りました。朝早いですが「朝活」のつもりでどうぞおいでください。
先日、月刊キャレルの取材を受けました。「もうアジサイの取材?」ではなく、なんと当寺の坐禅会についての取材です。キャレル5月号の特集が「朝活」だそうで、動のウオーキング、静の坐禅に編集スタッフが体験してみるという企画だそうです。県内の坐禅会の寺にアプローチをして、たまたま当寺にヒットしたということでした(てっきり昨年のアジサイの関係で依頼が来たのかと思いましたがそうではなかったようで)。実際の坐禅会の時の取材では、カメラのシャッター音などが参禅者の集中を削ぐので、平日に来てもらいました。
写真は、坐禅の仕方の指導中の場面です。手前からライターさん、カメラマンさん、編集スタッフさんです。半跏趺坐で手は法界定印のスタッフさん。背筋が伸びていい姿勢です。坐禅堂に移って40分間の坐禅開始。彼女の初坐禅体験はかなり厳しかったようでした。
さて、どんな記事で紹介していただけるのか楽しみです。雑誌の発売は4月20日です。