大本山總持寺祖院(石川県輪島市)に「両箇の月」という名の煎餅が土産物として売られています。その中のしおりにこのように書かれています。
『修行に打ち込み月の下で坐禅を組んでいた峨山さまのそばにそっと近づき指を鳴らします。ハッと驚く峨山さま。「わかりました。迷いから覚めました。」「言ってみよ。」「仏様は全世界を照らすひとつの月。もうひとつはその慈悲の心で人びとも月のように澄んだ心をもつことができる。月は月を継いで二つとなります。私もその月のひとつ。」「よし。それでこそみ仏の光を受け継ぐことができる。」 瑩山さまは次の月の光である峨山さまに總持寺をゆだねたのでした。』
わかりにくい文章ですね。要するに、仏様の光を受けて修行する者も他に光を照らす存在になりうるということでしょうか。
瑩山さまの挨拶によって峨山さまが月になる決心ができたということでしょうね。
(写真は地蔵様コレクションより・・・湯布院で買い求めました。)