6月13日~14日、「大本山永平寺参拝の旅」に光照寺参拝団18人で行ってきました。まずは何よりもうれしかったのは、智玄さんが元気で出迎えてくれたことでした。痩せた身体はそのままでしたが足のケガも癒えつつあるようで、笑顔に出会えてホッとしました。妻である娘も安堵したようでした。背筋がピンとした立ち姿で、言葉使いも御山の雲水らしく、檀家さん方とも談笑している様子を見て上山4か月で大きく成長したなあと実感しました。「方丈様が一番うれしいみたい」と檀家さんに言われました。
「永平寺の山門をくぐる前に、大きく深呼吸してください。俗世とのしばしの別れですからね。私の修行が始まるんだという気持ちで。」とバス降車前に皆さんにそう伝えました。そのせいか、皆さん前向きで永平寺の生活を普段経験できない貴重な場として行じておられました。上山してから入浴、薬石(夕食)、坐禅、法話、紹介ビデオ視聴、開枕(就寝)で一日を終え、翌日は4時振鈴(四九日でしたので一時間遅れの4時起床でした)、朝の挨拶を副監院老師からいただき、法堂へ出向きます。階段が多くで大変でしたが、雨がふったためか明け方の木々や庭の苔が深い緑色で感動しました。法要中、供養をお願いしてありましたので焼香に出るのですが、私の後ろから黒い雲水が一人続いてきて、それが智玄さんであることがわかってびっくりしました。粋な計らいをしていただきました。続く楞厳会の時に、監院寮添茶があり私と妻と娘は監院寮に案内され、丸子副監院老師から親しくお言葉をかけていただきました。「緊張したー」と妻と娘。(私は楞厳会に会えなくてちょっと残念。)吉祥閣での小食(朝食)はおかゆではなくごはんでした。おいしかったです。典座寮の方々に感謝です。
生活の世話をしてくれた接茶寮の雲水さん、拝観案内をしてくれた伝道部の雲水さん、監院寮の方々、智玄さんのいる直歳寮の方々ありがとうございました。檀家さん方も皆さんが「来てよかった。貴重な体験ができた。また来たい。」と言っておられました。