和尚のミニ法話

2014/04/24

春爛漫。花に蜂も蝶も。良寛の漢詩より

今日は気温が上がりました。上着を一枚脱ぎました。草花も元気よく咲き出しています。まさに春爛漫です。境内では、桜が葉桜となり、モクレンも花びらが茶色くなりパラパラと落ちだしています。代わって見事なのが「はなもも」です。赤紫というか濃いピンク色というか実にいい色です。

 

花無心招蝶 (花、心無くして蝶を招き)
蝶無心尋花 (蝶、心無くして花を尋ぬ)
花開時蝶来 (花開くとき 蝶来たり)
蝶来時花開 (蝶来たるとき 花開く)
吾亦不知人 (吾もまた 人を知らず)
人亦不知吾 (人もまた 吾を知らず)
不知従帝則 (知らずして 帝の則に従う)

良寛和尚の漢詩です。
花の周りを蜂や蝶が舞っているのを見ると、花も蝶も季節を忘れることなく、今この時に開き、今この時に飛んでくるのは、大自然の法則(帝の則)なんだと感じ入ります。
私と山伏さんの出会いも、そんな感じなのでしょうかね。(おおげさですね)

良寛の漢詩とはちょっと違いますが、今日の三条新聞に、当寺の永代供養墓の広告を掲載していただきました。これを見て、訪ねておいでになった方がいました。ご自分の先々のことが心配になったということでした。

写真は、鐘楼堂わきの「はなもも」。奥に散り姿のサクラ。