日本の大概の家には仏壇や神棚があります。新しく分家に出た家などはないかもしれませんが、アパートやマンション暮らしの方でも亡くなられた方がいれば(小さいながらでも)仏壇があります。
家庭の中に祭壇があるなんて外国では見られないようです。お参りは教会へ出向てするものだからです。詣でる対象は家の外にあるのです。
日本でも神社仏閣に出向いてお参りはしますが、毎日というわけにはいきません。「毎日お参りができるように仏様や神様を自宅にお迎えしたのが仏壇であり神棚である」という解釈を聞いたことがあります。俗っぽい説ですが本当のような気もします。
災害で家を亡くした方が、「小さくてもいいから新たに家を建てようと思うが、ちいさな仏壇を置くスペースは確保したい」と言われました。手を合わせる場所として必要不可欠なのでしょう。
一方、そんな仏壇や神棚のある家庭に居ながら「私は無宗教なので」と言う人がいます。私には?なのですが、仏壇や神棚と信仰とが結びついてないということでしょうか。
欧米とは異なるかもしれませんが、手を合わせる行為は、十分に信仰であると思います。
写真:地蔵様コレクションより。地蔵様は通常は錫杖(しゃくじょう)を手にされていますが、これは蛇の形の芴(こつ)ですね。