和尚のミニ法話

2024/01/26

中田の観音様と光照寺

昨日のミニ法話に載せた写真は、会津の「ころり三観音」の一つである中田の観音様と呼ばれる弘安寺の本尊様です。この弘安寺様と光照寺は少なからず縁がありまして。
数年前、当寺の土蔵を整理していたら古い書状の中に見つけました。当寺20世黙堂碩淳大和尚は弘安寺から光照寺へ転住(てんじゅう:住職の転勤のようなもの)されたことがわかったのです。私は先住から何も聞いていなかったので、その時とてもびっくりしたことを覚えています。そして、弘安寺も光照寺も山号は普門山で同じです。どのような因縁だったのでしょう。そう言えば、近所の檀家さんに観音様の掛け軸があって「弘安寺碩淳」と名が入っていました。お盆の時にこの掛け軸を精霊棚に掛けるのです。ご当主はまだお若いので、その由来はご存知なかったので、弘安寺とのつながりをお話ししたことがありました。
碩淳和尚の苗字は菊池です。ここから光照寺の菊池が始まります。21世榮淳和尚は長岡の長谷川家から養子に入り菊池となり、その子が22世の碩榮和尚(先住)、さらにその子が23世の私です。
このようなご縁があるので、弘安寺の観音様のポスターは、数年経ていますが片づけられません。

写真:地蔵様コレクションより。流木を使用して六地蔵様の台にしています。