和尚のミニ法話

2024/01/06

新年は「万物生光輝」のはずですが・・・

遅ればせながら、この度の地震によって亡くなられた方々のご冥福を深くお祈り申し上げます。また被災されました多くの方々にお見舞いを申し上げます。さらに、行方が不明な方々が一刻も早く見つかり無事救出されますよう切に祈っております。
当地方も震度5強ということで結構揺れました。当寺の被害状況は、開山堂に安置してある位牌が8柱倒れ落ちました。その内の2つは折れたり外れたりの破損が見られました。また、白壁の隅がポロポロ欠け落ちたり、食器棚の器やグラスが数枚割れました。幸いなことに、山内皆無事であります。ご心配いただいた方々、どうもありがとうございました。ご安心ください。
写真は永平寺山傘会のカレンダーです。1,2月の写真には永平寺貫主南沢道人猊下の揮毫で「万物生光輝(ばんもつこうきをしょうず)」とあります。元日の朝はこの言葉のような希望の光に満ちた朝でありましたが、夕刻にこの度のような大禍が襲ってくるとは。翌二日は海保機とJAL機の衝突という悲劇が続きました。今年はどうなってしまうんだろうか。
今の私にできることは、とりあえず国家安寧、万民安泰、天地平和・・・を朝課中に特に懇ろに願うことです。義援金には進んで協力したいと思っております。
新潟市西区の液状化による被害も甚大です。ニュースの画面に、断水の地域にあって井戸水が出るお宅が必要な方に水を分けておられました。奥様は「うちだけ普通の生活をしていたらバチがあたる。水か無くなっても(枯渇しても)他の方々と同じになるだけですから。」と涙ながらにお話しされていました。
自分が少しでも役に立てれば。何か考えてみます。