和尚のミニ法話

2023/12/08

結果自然成(けっかじねんとなる)

「なるなるの法則」つながりで・・・・。
正月の年始物として当寺の名入れのクリアファイルを作りました。3枚組で写真はその中の1枚。菩提達磨和尚(達磨大師)の横姿に「結果自然成」の文字。そして「成るように成る」と。まさしく「なるなるの法則第1条」です。
禅語「結果自然成」は達磨和尚が弟子に伝えたとされる言葉で、本来は上語にもう一言「一華五葉開(いっけごようをひらき)」が付いています。
「一華五葉開 結果自然成」。「一つの花が厳しい気候に耐え、時期が来れば五枚の葉を開くように、何事にも精一杯取り組んでいれば、その結果はおのずと思うように成るものだ」と言う意味です。
私たちの日々の生活で、様々な岐路に立たされるとき、一華五葉を開いていれば、つまりやるだけのことを精一杯してきていたのなら、結果は自然と成るのです。その結果はどのようなものであれ受け入れることです。思っていたのと違う!と反発もあるでしょうが、それが今の自分にふさわしいのだと受け入れるのです。
「人事を尽くして天命を待つ」の感覚に近いかもしれませんが、ちょっと違います。天命は神様や仏様の御示しで自分の為してきたことの結果ではありません。「結果自然成」は自分の為してきたことの結果であるということです。「三日坐れば三日の仏」という言葉もあります。日々、仏になるべく修行です。

今日の新潟日報県央版の「こしじガイド」に一日接心坐禅会の内容が載っています。