「婿さんを坊さんとしてどう呼べばいいのでしょうか。」 檀家の方からよく聞かれます。
「『若方丈さん』でいいですか。」
「それはだめですね。」と私。
「じゃあ、『若和尚』ならばどうでしょう。」
「それもだめですね。うーん、年齢がまだ幼なければ小僧さんということになるのでしょうが、いい大人ですのでね、『若さん』か『上座さん』でしょうね。」とお答えしています。
写真のように(見づらくてすみません。写真をクリックするとよく見えます。)、宗門では修行の段階に応じた呼び名「法階」があります。得度をして僧侶の仲間入りをすると「上座」に、立身し首座(しゅそ)という職について法戦式(ほっせん式)を行うと「座元(ざげん)」に、永平寺・總持寺の両大本山にのぼり、一夜住職として朝課の導師を勤める瑞世(ずいせ)を終えると「和尚」になり、結制安居の修行を経て「大和尚」となります。私は大和尚ですが、若さんはまだ得度をしただけですので、上座なのです。今後、修行を積み重ねていきますので、応援してやってください。
写真は、宗務庁刊行の「寺院のための手引書」の一部を撮影転載しました。
お知らせ:「地蔵様の頭巾を縫う会」を1月25日に開きます。どなたでも参加できます。お誘いあわせておいでください。(トップページ左のお知らせをご覧ください。)