坊さんの呼び方というのは、一般の方にははなかなか難しいようです。
私ども曹洞宗では、住職のことを「方丈(ほうじょう)」と言います。一丈四方の部屋が住職の居間であることから方丈の間の和尚、略して方丈と呼ぶようになったのです。ですから、「方丈様」とか「方丈さん」と呼んでいただいてよろしいのです。というより、そう呼んでいただけるとうれしいです。
ところが、お若い方やお寺にあまり縁のない方は、この名をご存じないようで、「お寺様」とか「ご住職」とかおっしゃいます。確かにその通りなのですが、多くの方に覚えていただきたいと思っています。
(「方丈!」と呼び捨てにされる方もたまにおられます。ちょっとどうかなという気分にはなりますが・・・)
ご門徒の方は、「ご院住さま」と呼んでおられるようですね。
当山によくおいでになる業者さんで、仏具屋Hの社長さんは、「方丈様」と呼んでくださいます。仏壇屋Fの営業の方は「ご住職」言われます。「ご住職」はどの宗旨のお寺さんでも通用するからなのでしょうね。でも・・・。
ちなみに、当山には先代の住職もおりますが、「東堂(とうどう)様」とか「東堂さん」と呼んでいただきたいです。
(写真は、開山堂の天井絵の雲竜図です。けっこう迫力ありますよ。)