和尚のミニ法話

2021/05/25

只管打「作」

写真:「恋物語」が咲き始めました。品種によって早い遅いがありますが、恋物語ってこんなに早かったっけ、という感じ。
「禅の友」5月号の大本山永平寺ご本山だよりに「掃き作務」についてこんな記述がありました。
『伽藍の周りには杉の巨木が茂っており、修行僧たちは広い境内に落ちている杉の葉を掃き続けます。(中略)坐禅を組むのと同様に作務は大切な修行の一部です。皆、黙々と下を向き細かいところに挟まったものまできれいに取り除きます。掃き終わった後の達成感を感じる間もなく次の場所、次の作務へと移っていきます。(後略)
ただひたすら作業に没頭するのが作務です。ゴミがあるから掃く、それ以上でもなくそれ以下でもありません。それだけです。作務が「動く坐禅」と言われる所以です。私は修行中「草取り作務」に強烈な思い出があります。・・・次回へ続く。