地蔵尊の由来

延命地蔵尊
延命地蔵尊

 当山地蔵堂の地蔵尊は、延命地蔵尊でありまして、満米上人の作と伝えられています。

 この地蔵尊は今から約300年前に、古志郡本尊村のお堂に安置されていましたが、ある時本尊村及び矢田村の住民たちの夢に現れ、矢田に移られることを強く望まれたそうであります。そこで当時の住職が御移転に尽力され、以来、矢田の地で多くの信心深い人々の信仰を集めてきました。

 地蔵様の日は毎月24日でありますが、当山では春(4月)、夏(8月)、秋(11月)の24日に近い日曜日にお祭りを行なっています。

 春の地蔵講には、御開帳とお衣の脱ぎ替えがなされ、お衣奉納の施主や地蔵講中、また子供たちの身体安全、無難無事、健康成長を祈っています。

 明治34年の寺院紹介の書物には、『當地蔵尊ハ、古来ヨリ霊験著シク、為メニ遠近ヨリノ参拝者甚ダ衆ク、年中一千名以上に及ブ』と記されています。